いちごと砂糖を混ぜるだけ!材料2つの風味そのまま濃厚シロップです。
このシロップを牛乳や炭酸で割るだけでとても美味しいドリンクが出来ます。
いちごと砂糖を混ぜるだけの簡単レシピ
このシロップを牛乳や炭酸で割るだけでとても美味しいドリンクが出来ます。私が実際に福岡市の店舗で提供していた商品でコーヒー(アメリカーノ、カフェラテ)の次に常に売れていました。
生のいちごを非加熱で、水を加えずいちごの持つ水分のみで作っていきます。ゆえに、非加熱なので衛生管理が重要となってきます。ご家庭で2,3日で消費されるのであればそこまで気にする必要はありませんが、飲食店向けの衛生管理の注意点もまとめていますので、ぜひご参考に、そして作ってみてください。
生いちごシロップ
いちご | グラニュー糖 | レモン汁 |
1 | 1 | 数滴 |
いちごとグラニュー糖、レモン汁をミキサーにかけます。以上です。
いちごが冷凍の状態であれば柔らかくなるまで電子レンジで温めます。そのまま漉さずに清潔な容器に移します。
冷蔵庫保存で5~10日程度で使い切ってください。容器はしっかりと洗浄、消毒してください。
それでは生いちごシロップを使ったアレンジレシピをご紹介します。
生いちごシロップを使ったアレンジレシピ
生いちごみるく
生いちごシロップ | 牛乳 |
1 | 1 |
綺麗な二層ににするのであれば、生いちごシロップから氷、牛乳の順番でゆっくりと注ぎます。牛乳を先に注ぐと比重差がありすぎるのでまだらになりますが、これも綺麗です。
生いちごソーダ
生いちごシロップ | 炭酸 |
1 | 1 |
炭酸だけだと少し大人向けの仕上がりになりますので、甘めに仕上げたい方はスプライトをオススメします。スプライトはレモンとライムのフレーバーなので甘いシロップとでもよく馴染むのです。
注意点
いちご
食べきれなかったり傷みそうないちごを冷凍で保存しておきましょう。冷凍する際にはヘタは取って、流水でよく洗い可能な限り水気を切ってから冷凍しましょう。ヘタが付いたまま冷凍するとヘタが崩れてパラパラになり大変なことになります。
飲食店向け
- 非加熱のシロップです。ジャムや市販のシロップよりもいちごも風味は抜群に残りますが衛生管理をしっかりと行なってください。
- 使用期限は厳守しましょう。
- 容器やブレンダー、フードプロセッサーの消毒(煮沸または塩素による消毒など)
- 確実ないちごの流水洗浄またはアルコール消毒と風乾
- 冷凍でのいちごの保存を行わない場合は流水洗浄後はしっかりと水分を取り除き乾燥させること
- アルコール消毒を行う場合、噴霧ではあまり消毒・殺菌効果はあまり得られません。アルコールでの浸漬または拭き取りにて消毒を行うことが推奨されます。
シロップの解説
非加熱のシロップになりますのでいちご自体の洗浄が保存の鍵となります。傷みかけの柔らかくなったいちごを積極的に使用する場合は5日程度の期限設定が望ましいです。シロップ自体の糖度は50%と思われますが、これはいちごの糖度を無視した最低でも保証される糖度です。ブランド物でない一般的ないちごでも糖度は8~10%含有されています。仮にいちご自体の糖度が10%あれば、日本ジャム工業組合の示すところの中糖度55%(賞味期限2年以内)にシロップ全体の糖度は達します。が、やはり非加熱という性質は重大に考慮すべきです。
※2年以内というのは未開封の状態において、であり開封後はだいたい2週間に設定されています。
なので私は、生のいちごそのものの賞味期限、長くても2週間以内に消費期限を設定しています。実際に私が食品菌検査の結果は十分にセーフゾーンでした。なお、これはニトリルグローブの着用、ヘタに触れた手で消毒済みのいちごを触らない、容器の塩素消毒と乾燥などの衛生管理を徹底した結果でもあります。
応用
材料が少ないので、特にグラニュー糖を黒糖やカソナードに変えるなどすると簡単にアレンジができます。いちごは良いものを使うにこしたことはないですがコストコの冷凍やアメリカ産ストロベリーでも問題なくいちご感は演出できるかと思います。
炭酸水で割っても美味しいですが、その際はレモン果汁を仕上げに少しだけ足してあげると全体のバランスがよく取れます。もう少し甘くても良いという場合は思い切って市販のスプライトを使いましょう。スプライトはレモンとライムの風味で構成されているので実はシロップとの相性は抜群です。現に韓国のカフェではシロップとスプライトの組み合わせはよく使われています。
ホットミルクと合わせる際は少し注意が必要です。生いちごシロップは酸性値が高いです。温まったミルクは乳性タンパク質が不安定な状態になっているのでph変質の影響を受けやすく、ボソボソとした食感になる可能性があります。
コーヒーとの相性はこのシロップでは正直なところ考慮する必要がありそうです。生のいちごに含まれる僅かな苦味がコーヒーが入ることによって引き立ちます。もしコーヒーにいちごの風味を加えたいのならばモナンなどのストロベリーフレーバーを検討されてみてはいかがでしょうか?
ストーリー
福岡市での3店舗展開時、1店舗目オープン時から後に全店で提供されるグランドメニューとなりました。シンプルなレシピですが、農家さん提携でいちごが豊富に使える環境下であったことと、私がアイスクリーム屋時代に培った菌への知識と経験が噛み合い、ありそうでなかった商品の完成となりました。業務上の課題も大きなものはなく、シロップ自体の再現性、提供商品の再現性共に非常に高かったです。
当初は甘すぎるかな、とも思ったのですが、結果として「売れる糖度」の目安にもなりました。後にグラニュー糖の量を減らすことになるのですが、ご自宅で試される方も飲食店の方もまずはこのレシピから始めて調整してみてください。使用するいちごの糖度にも左右されます。